| サヌール（Sanur）は、インドネシアバリ島屈指のビーチリゾート地のひとつで、行政的には、インドネシア共和国バリ州デンパサール市南区に属し、サヌールカジャ村（北部）、サヌール村、サヌールカウー村（西部）に分かれます。サヌール海岸の目前に見えるヌサペニダ島はダイビングスポットや海亀の産卵地として知られています。ングラライ国際空港より車で30分の距離にあります。この地域には、古くからバリ島のカースト最高位のブラフマナ階級の人が多く住んでいます。1930年代には、この地で絵を描く為、ル・メイヨール、ドナルド・フレンドらの芸術家が訪れ、彼はバリの文化からヒントをもらい、バリ島の芸術家に西洋絵画を教えました。このようなことからサヌールはバリ島で最初の高級リゾートとして発展しました。太平洋戦争における日本軍の南方進出に際しては、ジャワ島攻略の足がかりとして1942年2月19日にバリ島のオランダ軍飛行場占領が行われましが、サヌール海岸は日本軍の上陸地点となりました。オランダ軍の反攻による上陸地点もサヌール海岸であり、付近の海域には海戦による沈没船もあります。1966年に日本の戦争賠償金によりバリ島で最初の5つ星ホテルであるバリビーチホテル（現ザグランドバリビーチ）がこの地に建てられました。また、メディナバリやバリハイアットなどの有名な高級ホテルがたくさんあります。 |
